不動産情報流通IT化の覚書

元宅建士・元プログラマが不動産ITについて語るブログ

不動産物件情報流通の課題(4)検索サイト乱立の弊害

ブログ、別アカウントに移転しました。お手数をおかけして申し訳ありません。

reps.hatenablog.jp

 

 

 エンドユーザー視点でみた物件検索サイトの件。

reps.hatenablog.com

 

 アットホームやホームズ、スーモは幅広く多くの物件から検索できるので便利ですが、いかんせん多くなってきました。2次広告で同じ部屋が複数どころか何十件も重複して掲載されている、という問題はさておいても。

 どの検索サイトを見ればよいのか分からない。増えすぎです。

 特に、不動産会社からは独立したアットホーム・スーモ・ホームズなどと、一企業サイトであるレオパレスなどの企業系サイトの違いが分からない場合さえあります。

 

不動産会社視点

 広告出稿先である検索サイトが多すぎです。お金も時間もかかってしょうがないです。出して終わりではないので、リアルタイムに更新しなければならず、どうしても不正確な情報になります。条件の変更、入居可能(入居中、空き予定、即)状況の変化、申込、成約取り下げ。

 

技術的ポイント

 複数の検索サイトに物件情報を公開・登録する方法として一般的なパターンを4つ紹介します。

 

パターン1.人力型(各サイトにログインして手入力)

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パターン2.コンバート型(中間問屋=コンバート業者=登録代行)

CSVファイルを各検索サイトにFTPで送信。

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楽ですが、物流と同じで中間問屋が入ります。BtoB、BtoC、WWWのインターネットに相応しくないです。 技術的にもデータベースの中身をCSV形式でFTP使ってブン投げているだけなので、処理も重たいし、非効率です。

 

パターン3.テンプレ型(検索サイト間借り)

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 一つの検索サイトに依存してしまいますね。

 

パターン4.乗っかり型(管理システム全委託)

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 力技の丸投げ依存の高コスト体質ですね。しかもコンバート型と同じFTP

 

の4パターンと、その派生型、混合型となります。

 細かいことを言うと、FAX入稿や、図面出稿のオプションで、みたいのもありますけれども。

 

まとめ

 混沌としてます。非効率です。