不動産情報流通IT化の覚書

元宅建士・元プログラマが不動産ITについて語るブログ

不動産情報流通IT化の障害:レインズ

ブログ、別アカウントに移転しました。お手数をおかけして申し訳ありません。

reps.hatenablog.jp

 

 

 以上見てきたとおり、海外ではMLSとその関連技術が続々と登場しインターネットで活発な不動産流通に利用され業者のみならず一般の益となっているいるのに、なぜ日本では不動産情報流通IT化に全く動きが無いのか。

 ぶっちゃけ日本の不動産業界の現状ー>FAXと電話とホームページと、ダイレクトメールaka 迷惑メールどまり。

 それは、レインズに元凶がある、と言わざるをえないのです

 

 レインズの存在意義、それは法令で定められたから。以上でも以下でもない。MLSの誕生の由来からはかけ離れたもので、必要だからではなく、法令で定められたから出来たもの。よって、使い勝手や新しい技術や利便性など一切考慮されないシステム。

思考停止

 それにも関わらず、日本の不動産業界は「日本にはレインズがあるから」と、主体的に考えることを停止してしまっているように見えます。

技術的におかしい

 仕方がないから義務の部分は使い、登録しなくてよい専属・専任の以外は登録しない、賃貸物件も登録しない、しなくて良いから無駄な労力となる。

 あんな図面をPDFでなく、JpegTiffで登録させるアホ仕様なサイトだれが使うか?と。IEしか使えないクソサイトなんて残るのが以上なのは法令で使わなけれあならないサイトだからだ。技術的にもおかしいのだ。

ITリィテラシーの悪教育

 そもそも、あんなものを使わされる不動産会社の社員は不幸なだけではなく、日本の不動産業界のITリィテラシーを停滞させる元凶といっても過言ではなくなってきている。

 

発展がない

 法律で定められた事以上のことを一切しない。つまり進歩が無い。

 

本質を忘れる

 MLSの起源は、協業の意義「協力と報酬」=売主買主顧客利益である、と紹介した。ところが日本ではレインズが無碍にされ、大手不動産業者の囲い込みによって、顧客の不利益、企業の利益追及主義がまかり通ってしまう。

 

 「日本の不動産業界は、公平性で米国から100年は遅れている」。ある中堅不動産業者の首脳は、断言する。特にこの首脳が問題視するのが「両手仲介」だ。

 両手仲介とは、自社の顧客である売り手の物件を、自社の顧客の買い手に仲介することだ

diamond.jp

 

 

大手不動産仲介各社による宅地建物取引業法違反とみられる行為の数々が記録されたデータが、業界の一部で出回り始めている。本誌では同データを独自に入手した。今後、不正行為の実態が明るみに出れば、各社に厳しい処分が下される可能性もある。(「週刊ダイヤモンド」編集部 松本裕樹)

diamond.jp

 

  ひいては、不動産業界の信頼さえ失われるのではないか、と。

 

 さて、寝るか。

 

 

2015年7月2日追記

 

と思ったら、

 

レインズ課金という発表が...